戦後の混乱期に実力で名を成した政財界の名家
現代に続く名家・名門の名字と家紋④
<政界>
●吉田家「桜」
古来、人々に愛されてきた桜の花だけを図像化したもので、花弁に切れ込みがない。ちなみに、切れ込みのあるものは山桜紋という。
●鳩山家「尻合わせ三つ結び雁金」
秋の代表的な渡り鳥で、中国では幸せを運ぶとされ、平安貴族に好まれた雁を意匠にした家紋。翼を結んだ雁が3羽描かれている。
●麻生家「違い釘抜き」
「和漢三才図絵」にある釘抜きは「万力」と呼ばれた大工道具で、四角い座金と梃子(てこ)からなる。その座金を組み合わせた家紋。
●安倍家「太輪に梶の葉」
クワ科の「梶」の葉を丸で囲ったもので諏訪大社の神紋。南北朝時代に諏訪神社信仰が広まるとともに、西国にも梶の葉紋が広まった。